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照射・精度について
レーザーの点滅は、本体が傾いている警告です。
墨出し器の脚の高さ調節リングを使って、気泡管の気泡が赤い円に入るように傾きを調節してください。
本体がしっかりと水平になれば、レーザーの点滅が止まります。
気泡管の気泡が赤い円に入っているにも関わらず解消されない場合、次のことも考えられます。
ロック状態が長期間続いていたり、ご使用・保管環境(湿度・温度)によってごくまれにジンバル機構(振り子)のセンサ部分が張り付き、レーザー光の点滅状態が続く場合があります。
これが疑われる場合、電源がONの状態で墨出し器本体を軽く振ってください。
振った時に、カタカタと音がしない場合は振り子のゴム部分が張り付いている可能性が高いため、外側を軽く叩いてみて、音がするようになるかをご確認ください。
上記を全て試しても解消しない場合は、修理フォームからお問い合わせください。
精度ズレ、もしくは反射線の可能性があります。
レーザーが二重になる原因は主に精度ズレ、もしくは反射線の二つに分けられます。
【精度ズレが原因の場合】
精度ズレによる二重線は、「鉛直クロスライン」部分でレーザー線が重なり合う部分でのみ発生します。<図1>
図2、図3は実際に鉛直クロス部分が二重になっている状態です。
この場合V1ラインとV3ラインは重なり合って1本のラインになっていますが、V2・V4に精度ズレがあり、線が二重になっています。
この場合は調整が必要となりますので、修理・調整依頼を行ってください。
精度ズレによる二重線の発生はレーザーが重なり合わない2・3ラインモデルでは起こり得ないため、2・3ライン機種で起こる二重線はほとんどの場合次に説明する「反射線」である可能性が高いです。
【反射が原因の場合】
反射はレーザー光が何かしらの反射物に跳ね返ることで発生します。
そのため、二重だけでなく、三重・四重にもなる場合があります。
レーザー光が強いことが原因で発生する現象なので、出力の高いグリーンレーザーで発生するケースが比較的多いです。
赤色レーザーでも反射は発生しますが、グリーンに比べ光が弱いため、人間の目では視認できていない場合がほとんどです。
反射が疑われる場合は、作業環境のなかで反射の原因になりうるものをよく確認してください。
(周りに鏡・ガラス・表面がツルツルしたものが無いか、部屋が暗すぎないか など)
通常、反射線はこのように正規線よりも薄かったり、線が明かにまっすぐでなかったりなど、簡単に判別することが可能です。
反射線が出ている場合は、作業環境から反射物を排除するか、反射物を反射しにくいもの(紙・布類等)で覆うなどの対策をとる必要があります。
また反射線は暗い場所の方が視認されやすいため、作業環境を明るくすることができれば気にならなくなる場合があります。
弊社の墨出し器の精度は10mで±1mm以内となっています。
水平であれば水平の中心点からプラスで1mm、マイナスで1mmの合計2mmが仕様範囲内となっており、それ以内のズレの場合は仕様範囲内となりますので交換・調整等はお受けいたしかねます。
レーザー墨出し器の精度調整は、単純な角度調整だけではなく、鉛直、矩(90°)、水平、仰角、ライン湾曲等があるため、上記のような精度仕様になります。
精度に関して特に誤解が多いのですが、
例えば5mで2mmズレている場合、10mで4mmズレる、という構造ではなく、
ズレが2mmであれば、3mでも10mでもズレは2mmという場面もあります。
一概に全部そうではないので計測は必要ですが、
基本的に10m地点でライン精度を合わせる構造になっていますので2mmを超えたズレの場合はお問い合わせください。
レーザーが照射されている床・壁の材質を確認してください。
スタッド(※)や金属類に向けてレーザーを照射している場合、その形状や素材によっては光が反射して滲んでいるように見える場合があります。
これはレーザー光の出力が強いために起こる現象です。
特に暗い場所で使用する時に発生しやすくなりますが、機器の不良ではございません。
(※)スタッド
軽量鉄骨で間仕切りなどを作った時の柱材のこと。
銀色の柱材で、鉄骨というよりも鉄板を折り曲げたもので、45センチ間隔に立てて壁下地とするものである。
バッテリー容量の残量をご確認ください。
垂直ラインのみが突然照射されなくなった場合、バッテリー残量が低下している可能性があります。
バッテリー残量が低下すると、垂直レーザーを照射するための電圧が足りなくなり、照射されなくなってしまう場合があります。
グリーンレーザー機種の場合はリチウムイオンバッテリーのバッテリー残量ランプを見てバッテリーの残量を確認し、低下していた場合はACアダプターを繋いで照射されるかどうかをお試しください。
赤色レーザー機種の場合は、乾電池を一度交換して再度垂直ラインの照射をお試しください。
上記を試しても垂直ラインが出ない場合は、内部の断線やレーザーモジュールの破損も考えられますので、修理依頼をお願いいたします。
【Model-G/Rをご利用場合】
本製品は電源をONにすると常時、地墨ポイントが照射される仕様です。
地墨ポイントが照射されない場合は、内部の断線やレーザーの破損も考えられますので、修理依頼をお願いいたします。
本体・付属品について
弊社レーザー墨出し器は「ジンバル式(振り子式)」を採用しております。
本体を回転させて円形気泡管の赤枠円形部分内に気泡が収まっていれば、±3°までの傾きは自動で補正されます。
(自動補正範囲外の場合、レーザーが点滅します。)
本体を回転させた際に円形気泡管の赤枠円形部分に気泡が触れてしまう場合は、本体の脚の調整リング(赤枠部分)を回して赤枠円形部分内に気泡が収まるように調整を行ってください。
水平な状態でも気泡管が点滅する場合
グリーンレーザーの場合・・・バッテリー残量が少なくなっている合図です。
レッドレーザーの場合・・・電池残量が少なくなっている合図です。
レーザー墨出し器と受光器との距離をご確認ください。
センター線からズレていても受光器が反応してしまう場合、レーザー墨出し器本体と、受光器との距離が近すぎる可能性があります。
2m以内ではレーザーのパワーが強すぎるため、受光器のセンサー(フォトダイオード)が飽和してしまい、正確な位置を検知することが出来ません。
必ず2m以上離れた距離でご使用ください。
微調整ツマミ調整ツールを使用して、締め直してください。
回転微調整ツマミの遊びが大きいと感じた際は、微調整ツマミ調整ツールを使用することで修正が可能です。
① 微調整ツマミを回転させ、小さな六角ネジ穴を見つけます。(赤矢印部分)
② 微調整ツマミ調整ツールをネジ穴に挿しこみ、軽く回して少しだけネジを緩めます。
③ 微調整ツマミを左右から内側へしっかりと押し込みます。
④ 押し込みながら、微調整ツマミ調整ツールを再度ネジ穴に挿しこみ、しっかりと締めます。
オートベース用受光器の「リモコン/追尾」ランプをご確認ください。
このランプ(赤枠部分)が消灯したまま「本体回転」を押下した場合、受光器付近で止まらずに回り続けてしまいます。
【「リモコン/追尾」のボタンを押下しても止まらない場合】
・レーザー墨出し器から受光器までの距離を3m以上に離してください。
・受光器の「窓(センサー受)」を柔らかい布でお拭きください。
・屋内で作業をしている場合「蛍光灯」または「調光式照明」が原因となる場合があります。その場合は部屋を暗くしたり、場所を変えてお試しください。
・屋外で作業をしている場合「直射日光」が原因となる場合があります。その場合は場所を変えてお試しください。
【赤色レーザー機種をご使用の場合】
受光器モードがオンになっているかどうかをご確認ください。
【他社製のレーザー墨出し器をご使用の場合】
オートベースに付属している専用受光器が反応すればご使用いただくことが可能ですが、それでも止まらない場合ご使用のレーザー墨出し器のメーカー、型番を弊社までお知らせください。
上記を全てお試しいただいても改善されない場合、修理依頼フォームよりお知らせください。
ただし、オートベースをお送りいただき、弊社側で機器に問題が見られなかった場合、着払いにてお戻しさせていただく場合がございますのでご注意ください。
その他
ユーザー登録システム内、修理依頼フォームからお申込み下さい。 墨出し器の型番、故障の症状など分かる範囲で記入頂くようお願い致します。
※保証期間外、転倒・落下があった場合は、有償修理となりますので、メール又はFAXにより見積書を送付させて頂きます。
修理・調整期間中の代替機のご提供についてお問い合わせをいただくことがございますが、原則、代替機のご提供は行っておりません。
代替機をご提供しない代わりに、スピーディな納期でのご対応をさせていただいております。
ご不便をおかけしてしまい恐れ入りますが、予めご了承をお願いいたします。